
古いペアの這い子人形です。はいこ、ほうこ、ハイハイ人形とも呼ばれます。
手もとの斎藤良輔編『日本人形玩具辞典』を見ると「這う子(ほうこ)」として紹介されています。
平安時代に幼児のお守りとして生まれた「天児(あまがつ)」に起源があるのではないかとのこと。
ずっと這い子が気になっていたのですがなかなか好きなタイプの顔に出会えず、やっと出会えても高額で、ずっと手に入れられませんでした。
この子たちは個性があって甘すぎず、とてもいいなと思いました。
ペアというのも魅力的でした。
古い人形なので全て手作り。
そっくりですが、顔出しも表情も少しずつ違います。

こちら、横から見たところ。

後ろから見ます。
こうやって見ると、髪も少し違います。
手前の子のほうが髪の色が薄く、クセっ毛です。
戦前の古い子だと思いますが、とてもいい状態でうちに来てくれました。
状態がいい子は素敵ですが、子どもに遊んでもらえなかったのかなと少し寂しくなったりします。でも、きっとお守りとして、普段は大切に箱に入れられていたと思うことにしました。
そんなにいい状態なのに、飾っていると少し古びてしまいました。
手で触れると胡粉が手にもっちりします。和人形の儚さを感じます。
家具の塗りがつかないように、ハンカチを下に敷きました。
手には風車を持っています。
もう少し大きい
ペアの子ども人形同様、片手が輪になっていて、風車を持たせられるようになっています。こういった子をよく見ます。
5月らしい元気な子どもたちです。
posted by sascha at 00:00|
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